きっかけ
私の子育てを振り返ってみると、ずーっとお姉ちゃんに手をかけていたような気がする。おひげの弟は陽気で自立しているような気がして、あまり男の子にべたべたしては…とのためらいも重なって、6ロク4ヨンで姉弟だったかな…と。私がそう思うなら、きっと弟のほうは、もっと手を抜かれていたと思っているかもしれない。
などなど、そんなこんなの手加減の反省や
本当ならしなくてもいい「冒険」の数々や
機能不全の家庭で育ててしまった後悔が
私たちの間の会話や符丁のやりとりを経て、猫を飼うことで、ひげの弟の心の欠落を埋める何かになるのではないかと思い至った。
そんな道具みたいに使われたらどうかな…と思いつつ、思い立って走り出したら気が済むまで止まらない私なのだった。