爽やかな小春日和
土曜日の朝を、二日酔いではなくすっきりと迎えるのは何ヶ月ぶりだろう!?
七時には起き出して、猫たちと兎に朝飯をあげられたので、みんなさぞかし喜んだことだろう。
のんびりと家事をこなしながら「やっぱり金曜夜の深酒が、こういう豊かな休日の
午前中を奪っていたのだ」と、反省する気持ちすら爽やかなものだった。
小春日和の柔らかな日差しがリビングに差し込み、さっきまで飼い主が掃除をしていたベランダを、物珍しそうに眺めるルツちゃんを暖かく包んでいる。
窓辺で外を眺める猫の後ろ姿を見ていると、ある本のことを思い出した。それは
- 作者: ロバート・A.ハインライン,Robert A. Heinlein,福島正実
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/01/30
- メディア: 文庫
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この本の主人公のように、タイムマシンを使って過去のいざこざをハッピーエンドに帰ることができたら…。どうするかなぁ…私は。何から変えるかなぁ…。
…なんてとりとめのないことを考えてもみたが、
休日の朝、誰にも気兼ねなく朝風呂に入り、テキトーに家事をし、存分に猫と戯れることができる生活に至っていることは、そう悪いことでもないと、とりとめのない妄想の方も、爽やかに終了した。