嫌うのはなぜ?
約二週間先に来た、お兄さん猫のミネット君は、食がよくすくすく育って、もう子猫とは思えないほどの大きさである。
性格的にも飼い主に忠実で、好奇心も強く、人間が「ダメ」ということはよく分かっている様子である。
でも、目を盗んでカウンターキッチンに乗っているが。
しかし、この子は何故か?私のことを嫌っている。
それは、私が朝の七時に出勤し、夜の八時過ぎに帰宅する…というように、一日の大半、家を空けているから、外の人と認識しているからかもしれないし、
ひげ兄はほぼほぼ家にいるので、この家の主は、浪人生の彼だと思っているのかもしれない。
そこで私は、やっと、世のお父さんの嘆きの真意を知ることになる。
「おまえ、誰の稼ぎで喰ってると思ってるんだ!」と猫に言ってもむなしいものだが、
ミネちゃんは
「僕たちには僕たちの時間の流れがあるんだ」と言わんばかりの凜々しい風情である。
で、私は隙を見て無理矢理ミネちゃんをだっこしたり、あえて無視してルツちゃんをかわいがってみたり、おやつで気を引いてみたり・・・と中年男性が、妻や愛人に振り回される醜態を、猫を相手に演じている。
なんで嫌われているのかなぁ~。
掃除機を怖がっている勢いで、私にも心を開けないのかなぁ。。。
こんな風にゆったりと過ごしているのは、ルツちゃんやひげ兄と一緒にいるときだけ・・・。